2010年07月21日

子供の運動は多様性と楽しさが大切

ちょっと古い話ですが、群馬テレビで放送した
全日本少年サッカー大会の群馬県予選会の決勝戦を
録画して観戦しました。

ちょっと嫌だったのは、
片方のチームに2人くらい変な走り方をする子がいたこと。
膝が上がらず、脚を引きずるような走り方で、
当然あまり速くありません。(はっきり言って遅い。)
フリーのボールを追いかけて競る時は、
そんなフォームで無理矢理でもスピードを上げようと頑張るから、
余計に腰などに無理な負荷がかかるようで心配です。

始めは怪我でもしているのかと思いましたが、
2人も同じような子がいて
それぞれ好守の中心選手らしく、
確か二人ともフル出場しているので、
怪我ではなくそういう走り方なのでしょう。
このチームは足元の技術が高く、
結局優勝したのですが、
サッカーの個人技を伸ばすのは良いのですが、
基本的な運動技術である走技術を観ていないのかと疑問に思いました

小学生のうちにあんな走り方で固まってしまったら、
近い将来サッカーにも大きく影響するはずです。
腰にも負担がかかります。

また、もう片方のチームは、
ディフェンスの時に相手の身体に手を回し、
シャツを掴んでばかりいました。
子供のうちから、こんな小手先のことを教えていたら、
多くのスポーツに共通する身体感覚や身体操作のスキルを
身に付けられないのではないかと思います。
(掴むことを教えると、手にばかり神経が集中してしまう。)

大人(コーチ)は、子供のうちは、サッカー技術だけでなく、
様々な運動技術や体力要素を伸ばせるように、
子供達全員に目を配り、
多彩な運動メニューを組み、
全面的な発育を促せるように配慮して
子供達を一人一人導くこと
を至上命題としてもらいたい。



ある高崎市内の小学校の先生から、
2年生の親子対象に『親子運動教室(仮題)』の講師を依頼されました。
小2の体力はどのくらいか、
それ以上に親の体力はどのくらいなのか、
またお父さんだけなのか、お母さんだけなのか、混合なのか、
そんなことを考えながら、
多彩で楽しい運動を提案してみたいと思っています。
依頼した先生は、前任校で
私がPTA(1年生のお母さん方)対象のストレッチング教室や
サッカー部または女子卓球部に行ったストレッチング教室を知っていて、
ストレッチング中心にと考えていたようですが、
本格的なストレッチングは小2には難しく、
柔軟性を高める運動も念頭に置いて考えていきたいと思っています。

フランスのカイヨワが分類した遊びの4つの要素
アゴン競争アレア偶然
ミミクリー模倣イリングスめまい
を取り入れたいと思います。
また、コーディネーショントレーニングの考え方も取り入れて
面白い無いようになるように工夫したいと思っています。
予定されている9月までに
いろいろと考える楽しみができました。


同じカテゴリー(運動・トレーニング指導)の記事
 インテルミラノの長友選手の体幹トレーニングに挑戦してみました! (2017-10-31 23:07)
 遊びの大切さ 外反(扁平)足の男の子 (2012-01-16 19:42)
 『姿勢改善のためのエクササイズ教室』に手応えあり (2011-01-11 18:36)

Posted by からだが資本 at 20:46│Comments(0)運動・トレーニング指導
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
子供の運動は多様性と楽しさが大切
    コメント(0)