2010年10月25日

日常生活に潜む腰痛の原因

腰痛(私の場合は股関節周辺・臀部を含めている)で来室される方は多くいます。
中には深刻に悩んでいらっしゃる方もいます。
私は、全身マッサージを
全身の筋肉や皮膚の状態をチェックすることも兼ねて行なっています


「原因は何でしょう?」とお客さんに聞かれることもよく有りますが、
大抵私は「何ででしょうね?」と答えるしかありません
「ここやここの筋肉が硬く緊張している(張っている)と
腰痛が起こりやすいのですが、
何故この筋肉が硬く緊張してしまうのかは一概には言えません。」
と説明します。

原因は一つとは限りません。
だから、原因となりそうな姿勢や行動がないかをこと細かく聞いていくのです

いろいろな方の仕事や日常生活についてあれこれ聞いているうちに
知ったことも有ります。
例えば、お医者さんというのは、
無理な体勢で診察や治療や手術を行なっていることが多いということ。
歯科医は皆偏った変な体勢での仕事を強いられているし、
眼科医も小さな細かいものを視るので大変だし、
学校での児童・生徒の集団検診に携わっていると
大変な人数を一遍に診なければいけないし、
耳鼻科の大学病院の先生は
無理な姿勢で狭い部位に細かな手術をするので大変疲れるとおっしゃっていたし、
内科や外科の医師も座りっぱなしで大変だし、
低い診察台に横になった患者を覗き込んだり処置するのは腰に負担がかかるし、
とにかくお医者さんも大変だなとつくづく感じさせられています。

日常のどんな行動が腰に負担をかけているのかということも、
人によって様々です。
ある方は炊事、特キッチン台でのあれこれ仕事することが
一番腰痛の症状を引き起こしていることがわかりました。
また、ある方は、家事の済んだ昼食後から夕食の支度までの数時間、
掘りゴタツに座って大好きな読書をしていることが
一番原因として疑わしいことが判明しました。
特にこの時期は、暖かいお昼後と同じ状態で一つ処にいると、
4時をまわる頃には冷えてきてしまいます。
また、掘りゴタツに座っていると両足がぶらぶらし、
体をしっかりと固定できないことも姿勢が崩れる原因になり、
ひいては腰痛の原因となります。

一人ひとり仕事や生活上の姿勢・行動が違いますから、
その異なる原因を追求することが
治療と予防には大切
だと思います。
そして、その原因の追求は自分自身で振り返ることから始まります
我々セラピストは、それ手助けできるだけなのです。
だから、しっかりとお客さんの話を聞かなければならないと思います。


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Posted by からだが資本 at 20:36│Comments(0)治療室雑記
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